【広めようヘルプマーク】小6長女が福祉の作文で表彰されました
こんにちは、タヌ子です。
白血病の戦友さんたちの間では既に浸透している「ヘルプマーク」
ですが、一般的にはまだまだだな…と感じざるを得ません。
私も微力ではありますが、ブログ内のバナー等で啓蒙活動に参加させていただいてます。
以前、ブログの準備中に呟いたところ、こんなことがありました↓
趣味垢で呟いた #ヘルプマーク
— タヌ子@ph+all (@tanuco__) 2019年11月21日
のバナーについて。
始めたばかりでフォロワー0だったにも関わらず、通りすがりの方々からたくさんのいいねとリツイートをされて驚いた。
それだけ、ヘルプマークを広めたいと考えている方が大勢いて、ご苦労されているんだなと改めて思った。 https://t.co/igusMuOD9p
フォロワー0でリツイート50、いいね100越え。
がんサバイバーのみならず、たくさんの方がたくさんの状況の中でご苦労されていると実感しました。
そんなヘルプマークですが、一体どんなものなのか?
まずは、先日長女が市町村長に表彰を受けた作文を読んで頂ければ分かりやすいかなと思います。
小6長女の受賞作文「広めようヘルプマーク」
※市町村名は伏せて原文そのままです。
皆さんは、「ヘルプマーク」をご存知ですか。
ヘルプマークとは、赤い長方形に、白十字と白いハートが描かれているマークの事です。一見すると、スイスの国旗によく似ています。
ヘルプマークは、援助や配慮を必要としているという事が、外見では分からない方々が、周囲の方に助けを求めている事を知らせる事で、助けを得やすくなるため作成されたマークです。
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方や、発達障害、精神障害、知的障害などの方々は、援助や支援を必要としている場合が多くあります。
しかし、外見では、健康に見えてしまうことが多く、公共交通機関などで疲れやすかったり、同じ姿勢を保つことが困難であったりするため、優先席に座っていると周囲から不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。
そこで、周囲の方に助けを必要としていることを知らせる事で、援助を得やすくなるような意思表示のかたちとして、ヘルプマークが導入されたのです。
何故私がヘルプマークの存在を知ったかというと、私の母が数年前に大病を患い、現在は内部障害で、日常生活で不自由な場面が多く、ヘルプマークを貰ってきたことがきっかけです。
ですが実際は、ヘルプマークの認知度は低く、母と同じ病気でヘルプマークを持つ友人の話だと、優先席に座っている健常者に、席を譲ってもらえるどころか、ヘルプマークを見て、
「精神異常者のマークだから怖いね」と、後ろ指を指されたりしたそうです。
それを聞いた母は、せっかくヘルプマークを貰ってきても、周囲の目が気になって、付けることがためらわれると話しています。
また、東京から始まったヘルプマークですが、現在では一道二府三十五県の市町村で発行できるまでに広まってきました。
ですが郵送に対応していなかったり、○○役場(タヌ子の市町村名)では、未だに取り扱いがありません。(○○民は、他市町村の保健所に行く必要があります)
そもそも、身体が不自由な方々の物なのに、気軽に申請できないことに疑問を感じます。
また、公共交通機関だけでなく、スーパーなどの駐車場の優先スペースには、ヘルプマークがありません。
車社会の田舎では、一刻も早くヘルプマークの方も停められるように改正してもらいたいと思います。
ヘルプマークがどんどん認知されて、外見からは障害が分からない方々が、暮らしやすい社会になってほしいと私は思います。
いかがでしょうか。
なかなか分かりやすい説明だと思います。
ネットで一生懸命調べた情報と、母にインタビューした内容を、彼女なりにまとめたものです。
夏休みの作文の宿題で、ネタに困っていた長女に母が「ヘルプマークについて書いてみたら?」と提案したことがはじまりでした。
これを読んだ周囲の大人や友人達は、「知らなかった」と目から鱗だったようです。
ヘルプマーク、どんな使い方?【タヌ子の場合】
裏側に病歴等の情報を貼っています
万が一、街中で倒れた時にこれがあれば安心ですね。
貰ってきたときの呟き↓
#ヘルプマーク やっと貰ってきた。来週、移植後初めて電車で上京のため。路上などでいつでも休憩出来るようにリュックに入る折りたたみ椅子も購入。書くたび思うけど病名長すぎる😂
— タヌ子@ph+all (@tanuco__) 2019年7月25日
フィラデルフィアはやむを得ずPH表記😅
いざと言う時に誰が見ても分かるように書きたいんだけどな。 pic.twitter.com/xhXFBWysyg
田舎は車移動が基本
普段は車のミラーにぶら下げています。
公共交通機関を利用することは滅多になく、ほぼ車で移動しているからです。
私は病気の後遺症で、指と手のひらに少し痺れがあり、強ばり(関節が固まってしまう症状)が少し出る事もあります。
運転に支障はありませんが、ハンドルを素早く切る事が苦手なので、駐車するときに多少時間がかかることもあります。
そんな理由で、念のためヘルプマークを見えるところにぶら下げていますが、欲を言えば、車体の後ろにも貼りたいくらいですね。
ネットで購入できるんですね。もっと欲を言えば、100円ショップで買えるようになってほしい…。
また、長女の作文にもありましたが、駐車場の優先スペースにはヘルプマークはありません。(市町村によるのかもしれませんが)
体調が優れないときにどうしても外出しなければならない際に、堂々と近くに停められたらな~と思うこともしばしば。(病院とか、子どもの送迎とか)
時々、スーパーの「お年寄りや妊婦さん用の駐車スペース」に停めさせてもらうことはありますが…。(1人での買い物がけっこうな重労働なのです)
ヘルプマークの認知度が低いので、「なに普通のおばさんが停めてんだよ」と思われたらどうしよう、とヒヤヒヤしています(^_^;)
上京した際の電車内では
昨年の秋ごろまでは体調も良く、実母と何度か電車で東京までお出かけした日もありました。
電車移動なんて私のような田舎者にとっては大イベント!
ヘルプマーク、お守り代わりにバッグの中に忍ばせていきました。(やはり普通につけることがためらわれた)
ですが、帰りの混雑した電車内で立っていられず、ついにヘルプマークの出番と相成りました。
初めてヘルプマークをバッグに付けた日↓
#ヘルプマーク 御守りに持って行ったが、帰りの電車でさすがに疲れて優先席に座らせて頂きました。混んでる車内でもぽっかり空席で、常識ある乗車客の方々で、安心して座ることができました☺️ありがとうございます。 pic.twitter.com/fUSBc96PG4
— タヌ子@ph+all (@tanuco__) 2019年9月28日
ドキドキしながら優先席に座らせてもらいました。本当にありがたかった…。
その約一ヵ月後の上京↓
実母と念願の浅草神社へ。#東京大衆歌謡楽団 の奉納演奏に同行する為。
— タヌ子@ph+all (@tanuco__) 2019年10月23日
道中で #ヘルプマーク 3人見かけて勝手に親近感。
皆さん色褪せて年季入っていた。私は真新しくて、新人って感じ😅
帰りは膝が痛くて駅の階段に苦労したが、
「今日も楽しかった!」と言われ、またひとつ親孝行できて満足☺️ pic.twitter.com/NXqMytqnoZ
やっぱり東京は田舎より浸透しつつあるようですね。
そのまた一ヵ月後。
今年最後の実母と上京。
— タヌ子@ph+all (@tanuco__) 2019年11月24日
浅草神社でお参りしてきた。
病気と戦う方々全てがいい方向に向かいますように。(欲張り)
今日は暑くて動悸がちょっと辛い。#ヘルプマーク つけっぱなし😅
しばしベンチで休憩。 pic.twitter.com/P3reAqlKGh
ヘルプマークを付ける事に大分慣れてきた様子。というかかなり頼ってる(^_^;)
でも…ヘルプマークを付けている事に甘えすぎない
私は、白血病サバイバーの中でも、かなり順調に治療が進んだ部類だし、GVHD(簡単に説明するならば後遺症のようなもの)も軽いレベルだと思います。
それでも、「しんどい、休みたい、助けて欲しい」と感じる場面は少なからずあることは事実です。
ヘルプマークを付けたときに気を付けていることは、「付けている事に甘えすぎない」ということ。
付けてるから座れて当たり前、助けてもらって当たり前だと決して考えてはいけない。
ヘルプマークは、周囲の方々からの善意とサポートの上に成り立っています。
私も少し前まではそちら側にいたはずなのですが(^_^;)
これから私が今よりもっと元気になって、ヘルプマークを手放せる時がきた時は、今の思いを忘れないようにしたいと思います。
お互いが、お互いの立場に寄り添って考えられる世の中になるといいですよね。
サポート側にもいろいろなマークがあるらしい
最近では、「困っている人を助けたい」側の方々のマークがたくさんあるようですね。
最近話題になったのは「逆ヘルプマーク」ですが
これいいね。
— プロの話聞き屋🇧🇴 桜井🌺 (@sakurai7715) 2019年9月29日
緑色の逆ヘルプマークを付けている人は「困っている人がいたら助けますよ。」の意味で、
赤色のヘルプマークを付けている人は「困っていたら誰か助けて下さい。」の意味。
こういうのがもっと日本中に広がって欲しい。 pic.twitter.com/P1GCbjkQlf
ただ、こちらは色弱の方には赤と緑の判別が難しかったり、著作権の問題や、ヘルプマークの認知度の低さなど、まだまだ課題が残されているようですね。
逆ヘルプマークよりも先に、「サポートハートマーク」なるものが存在していたようです。(知らなかった)
他にも、「助けたい マーク」で検索すると、様々な団体のマークがある事が分かります。(ここでは割愛しますが)
助けてもらう側からの立場としては、本当にありがたいの一言でしかないのですが、
一方では「そんなマークなんか無くても誰もが当たり前に助けてあげられる世の中になるべき」 という意見もありました。
本当に、それが理想ですよね(^_^;)
最後に
長女の作文が受賞した事で、本当に微力ではありますが、少なくとも私の住む地域の方々にヘルプマークを知ってもらういい機会に繋がったと思います。
帰り際、何人かの年配の役員さんに「よかったよ!」「読んだよ!」と声をかけていただきました。
口伝いでもなんでも構わないので、少しずつ少しずつ…
全ての人に優しい世の中になっていってほしいと願うタヌ子でありました。
それではまた(^^)
立派な額縁と賞状に加えて、文房具と図書カードまで頂いてしまいました。
ホクホク顔の長女と、何故か一緒に自慢げな次女。笑
-----【追記】2020年2月23日更新-----
ツイッターで相互フォローさせて頂いている戦友さん、みっふぃかかさんがこの記事をブログ内でとりあげて下さいました。
ヘルプマークについてより詳しく紹介されている記事です。是非ご覧下さい。
私の記事を読んで頂けただけでもありがたいのに、それがきっかけでこんな素敵な記事を書いてくださるなんて…
みっふぃかかさん(私の好みすぎるハンドルネーム…かわいい♡)
ありがとうございました!
ブログってすごい世界ですね(^^)